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アルコール依存症の否認という特徴
アルコール依存症は否認の病とよく言われています。否認というのは、自分が起こしたこと、周りに起こっていることなど、自分自身で否定し、認めることができないということを指しています。
通常アルコール依存症になって、家族に対して散々迷惑をかけたとしても、自分が悪いのではないという風に思う傾向があります。
また、一見反省して断酒すると言っているにも関わらず、また再度飲酒をして入院となることも良くあります。
要するに、アルコール依存症の患者さんは飲酒することに対して、罪悪感がないということです。それでたとえ周りに迷惑をかけても、否認します。
だから、アルコール依存症という病気は非常に再発率が高い理由の一つはこのように否認という意識があるからです。
しかし、アルコールで何度も入退院を繰り返し、家族も財産も全て失ってようやく自分が悪かったと自覚する人もいます。このような状態を底つき体験と言います。
底つき体験までいって、初めて自分の病気と向き合うということもあるようです。
ですから、アルコール依存症の治療はいかにこの否認という状態を乗り越えて、本人が自分の病気と向き合っていけるかということに気付かせるということが大事になってくると思われます。
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2010年10月27日 | アルコール依存症の特徴 | CM(0) | TB()